毎年のことながら、今回の iPhone 6s / 6s Plus も出荷台数が過去最高を更新し、発売から3日間で1300万台を突破しましたが、もう驚きません。
そんななか、先日ついに iPhone 6s Plus(SIMフリー版)が到着いたしました。
iPhone 6s / 6s Plus や iOS 9、Mac OS X(El Capitan)については、リリースから日数が経過しているため、参考になる様々なレビューを数多く見かけますが、今回レビューのリリースに関して、スピードではかなわなかったので、これらを一気にまとめて、個人的な相互の使い勝手等を踏まえたレビューを行ってみたいと思います。
※コンテンツの一部画像に GIF アニメを使用しているので、ページのロードに時間がかかります。
目次
iPhone 6s Plus 準備
- iPhone 6s Plus 開封
- SIM カード装着
- アクセサリ・純正ケース装着
- iPhone 6 の純正ケース(使用前・使用後)比較
iPhone 6s Plus レビュー
- 3D Touch
- Touch ID 2.0
- ライブフォト
- Siri
iOS 9 レビュー
- メモ帳
- iCloud Drive
- hulu アプリ(iPad 版)
- Air Drop
El Captan レビュー
- Instant Hotspot
- Split View
- ディスクユーティリティ一新
- 日本語入力とユーザー辞書
iPhone 6s Plus 準備
iPhone 6s Plus 開封
開封します。ずっと iPhone を使い続けているため、ここの表現は割愛させていただきますが、見た目、開封のしやすさ、開けた時の感動、すべてが行き届いている非常にクオリティの高いパッケージングです。
SIM カード装着
iPhone 6 / 6s Plus と純正ケースを用意します。
iPhone 6 から IIJ mio の SIM を取り出し、この後のガラスフィルムの施工を考慮し、ディスプレイに触れないように注意し iPhone 6s Plus へ SIM を差し替えます。
これで移行作業は完了です。SIM フリーは素晴らしいですね。iPhone 6 には家族が使用している SIM を差して引き続き使用します。
アクセサリ(ガラスフィルム)施工
間髪入れず Anker のガラスフィルムを用意します。赤い箱はこの後レザーケースに使用するミンクオイルです。
iPhone 6 のときには苦労して施工したガラスフィルムですが、この Anker のガラスフィルムは非常にインストールが容易な工夫がされています。
フィルム施工前にガラスフィルムの位置を合わせ、付属のステッカーでヒンジを作り、ガラスフィルムの保護シートを剥がしたあとはパタンと閉じれば、一発で完璧な位置にピタッと張り付いてくれました。これでやっと気兼ねなくディスプレイにタッチできます(笑)
iPhone 6 で使っていたガラスフィルムは、今年前半にディスプレイ面から落下させてしまい破損しています。
施工当初は「こんなものを貼って自己満足以外に意味はあるのか」とも思ってましたが、ディスプレイ面からの落下時に、ガラスフィルムが割れ衝撃が分散されているので、効果はあるのかもしれません。
ケースの四隅には落下時の傷跡が多く見られますが、曲面ガラスを完全に防護してくれているため、幾度か落下させているものの大事に至らず、本体は傷一つない状態を維持できていました.。
iPhone 6 の純正ケース(使用前・使用後)比較
今回も Apple 純正レザーケースの茶を購入しました。
右側のケースは1年間使用した iPhone 6 の純正レザーケースです。
iPhone 6 のケースは黒に見えますが、実際はとても味わいのある焦げ茶色です。
そして、iPhone 6 同様、純正レザーケースには使用前にミンクオイルを儀式的に塗りました(笑)
ミンクオイルを使用することで、新品の色合いが落ち着いた茶色になり、ある程度の磨耗や、水滴によるレザーの劣化を防ぎ、レザー本来の色合いの変化を楽しむことができます。2度塗り(右側画像)することでさらに暗みと怪しさが増します(笑)
以上で iPhone 6s Plus の準備は完了です。
使用したアクセサリのリンク
Anker® iPhone 6 4.7インチ用 強化ガラス液晶保護フィルム 3D Touch対応 9H硬度の液晶保護 & 96%の透過性 【18ヶ月保証】
Anker iPhone 6 Plus (5.5インチ用) 3D Touch対応 強化ガラス液晶保護フィルム 9H硬度の液晶保護 & 96%の透過性 【18ヶ月保証】
[コロンブス] columbus ミンクオイル シューズ・レザーグッズ用 45g【HTRC3】
iPhone 6s Plus レビュー
3D Touch
今回一番試したかった新機能はこの 3D Touch でした。
早速 Apple 製のアプリを強く押してみると「コツ」という Taptic の振動が伝わり 3D Touch 専用のランチャーメニューが表示されました。
しかし、この Taptic が思ったほど感動するような感触ではありませんでした。
Apple Watch や MacBook に搭載されている Taptic は、言葉では表現できない心地よい絶妙な「コツ」という感触なのですが、iPhone 6s (Plus) に搭載されている Taptic は、強くプッシュしたような感触はなく、標準搭載されているバイブレーションで事足りるのでは?といった程度のものでしかありませんでした。少し残念です。
ただ、3D Touch 機能自体はまだあまり使わないかもしれませんが、慣れると3D Touch 以前には戻れないなとも感じました。次に作成するアプリは 3D Touch へ対応したいと思います。
ライブ壁紙も新しく追加されました。
ロック状態の画面を押し込むとライブ壁紙が動きます。後述しますが、今回の iPhone は Touch ID の反応が良すぎるため、スリープ状態からロック画面を表示させるには、ホームボタンを爪で押す必要がありました(笑)
暇さえあれば、ロック画面の標準ライブ壁紙のベタを動かしてしまいます。
Touch ID 2.0
今回の iPhone 6s 発表時にアナウンスはされていたものの、さほど注目していなかったにもかかわらず、一番衝撃的だったアップデートがこの Touch ID 2.0 でした。
以前の Touch ID では、本体をスリープ状態から復帰する際、ついでに Touch ID でパスワードロックを解除させるため、長めにホームボタンに触れ続けていました。
ところが、今回の iPhone 6s Plus では ホームボタンを押すことが Touch ID でのパスワードロック解除と同義 と言っても過言ではないスピードで認識されます。
また、認証の精度もかなり上がっていて、これまで1週間程度使用してますが iPhone 6 のときのように、読み取りエラーで認証をやり直す回数が激減しています。
これは素晴らしい進化だと思います。
ライブフォト
Touch ID 2.0 同様、iPhone 6s の発表時に新機能として紹介されたライブフォトですが、発表時には「あ、もうそういうとこでしか iPhone で新しさを追求することはできないよな」というのが正直な感想でした。
乗り換え当初も、写真撮影するたびに「ライブフォトで撮れてる」としか思っていなかったのですが、1週間程度使ってみてある程度アルバムにライブフォトがたまってくると、その考えが変わりました。
撮影対象が動くもの、とくに人間や生き物の場合、味気のない写真に数秒の動きが加わるため、当然ですがユーザーエクスペリエンスが飛躍的に向上しています。
わざわざ動画でとることなく、その時の空気感や動きが写真と一緒にトリミングされているため、意味もなくアルバムを眺める機会が増えました。過去のアルバムを見てると、これがライブフォトだったら、とまで感じるようになってしまいました。
ライブフォトも 3D Touch 同様、一度知ってしまうとなくては困る機能となりそうです。
Siri
siri の起動・反応が異常に早くなっています。リリース当初、日本人なら少々恥ずかしく感じてしまう Hey siri ! も精度が上がっています。
siri を使いこなすには人間側にも慣れが必要ですが、車の中でも iPhone に触れずにある程度自在に操れるようになっています。
iOS 9 レビュー
メモ帳
Apple 標準のメモ帳を誰よりも活用している自分にとって、今回のメモ帳のアップデートは歓迎すべきものでした。中でもチェックリスト機能は強力です。
チェックリストがメモ帳に実装されてからは、リマインダの出番がめっきり減りました。指定時刻に通知を行いたいタスクではない限り、メモ帳のチェックリストで十分だと思います。
iCloud Drive
iCloud Drive がアプリとなって iOS デバイスからデータへのアクセスが可能になりました。
昨年から Dropbox 等クラウドストレージに保存されている重要なデータを iCloud へ徐々に移行しています。
現在、iCloud の料金は一番安い有料プランで 50GB / 1ドル と大変良心的な価格ですので、そろそろ無料プランからのアップグレードを検討してみようかと思います。
hulu アプリ(iPad 版)
ここからは hulu アプリ(iPad 版)の話となってしまいますが、iOS 9 になってからのアップデートで非常に使いやすくなりました。
その使いやすくなった部分とは、hulu の視聴中から別の作業を行うためホームボタンを押すと、これまでは再生中だった動画が一時停止されていたのですが、iOS 9 から端の方で表示され続けるようになりました。
動画再生中に同じデバイスでやることといえば、大抵はブラウジングで動画について調べたり、メモを取ったり、タイマーをセットしたりする程度だと思いますので、動画を確認しながらこういった作業が行えるのは非常に便利です。
この機能は iPad の マルチタスク(Split View)を利用したアップデートですので、iPhone 版では実装されてないみたいですが、是非とも Amazon ビデオの iPad アプリにも実装して欲しい機能です。
Air Drop
iOS 8 のときと比べて Air Drop を開いてから、他の Apple デバイスが認識されるまでのタイムラグが激減しています。
Air Drop の登場から時が経ちますが、もう iPhone から Mac、iPad から iPhone へ、ストレスなくデータを受け渡すことができます。
使用したアプリのリンク
Hulu/フールー iOS アプリ (App Store)
Amazonビデオ iOS アプリ (App Store)
El Captan レビュー
Instant Hotspot
iOS 8 で登場した Instant Hotspot ですが、ついに iOS 9 になってストレスなくつながるようになりました。
非常に便利な機能で発表時はとても喜んだのですが、インターネット共有に「iPhone」が見えているにもかかわらず、たまに(ずっと)接続できない状態が何度も発生し、結局これまでどおり iPhone 側を手動で共有をオンにすると言う虚しい作業を強いられてきました。
しかし、El Capitan になってからは一度もこういったトラブルには遭遇していません。
すでに El Capitan のインストールから1週間以上使用していますが、この Instant Hotspot がこれまでより機敏に反応し、すぐテザリングが行えるようになりました。快適です。
Split View
発表時から分かってはいたのですが、Split View は全然使っていません。これまで通り Mission Control で複数画面を切り替え、一つの画面の中にウィンドウが乱雑に配置されていることに安心感を感じてしまいます。
Split View を使用するには、2つ以上のアプリケーションのウインドウを表示し、アプリケーションウインドウの上部、3つ並んだボタンのうちの右ボタン(フルスクリーン表示)を長押しし、ウインドウを表示する位置を指定します。
画面の分割数をカスタマイズできるようになれば、少しは利用するかもしれませんが、今のところは静観といったところでしょうか。
ディスクユーティリティ一新
地味にディスクユーティリティも一新していますが、残念ながらフォーラムを見る限り、パーティションの操作方法 に難があるみたいです。
また、一番お世話になっていた「アクセス権の修復」が見当たりませんが、これはどうやらソフトウェアアップデートを行う際に OS が自動で行ってくれるみたいです。
ディスクユーティリティに関しては、今後のアップデートによる改善待ちといったところでしょうか。
日本語入力とユーザー辞書
ついに Apple が日本語入力に本腰を入れてくれました。日本人にとっては大きな変更です。
今回の Apple の日本語入力は単語や文節ごとに都度変換するのにはあまり向いていません。慣れるまでには少々入力スピードのパフォーマンスが低下しますが、とくに変換を意識せずとりあえず文末まで入力し続ければ、すべてがうまく変換されています。
もう Google 日本語入力は必要ないかもしれません。
ユーザー辞書の iCloud での同期に関しては Mac Pro、MacBook、iPhone、iPad での 連携に難 があります。
現在はこの問題を解決し、快適に使用できているのですが、すべての Apple デバイスでユーザー辞書を同期させるために、膨大なコストを費やしてしまいました。
ユーザー辞書が同期できない問題 に関しましては、後日、サイトで解決方法を公開したいと思います。
まとめ
- iPhone 6s / 6s Plus -> 3D Touch
- Taptic が Apple Watch や MacBook に搭載されているものほど感動するような感触ではないが、機能自体は慣れると3D Touch 以前には戻れない と感じた。ライブ壁紙は暇さえあれば動かしてしまう。
- iPhone 6s / 6s Plus -> Touch ID 2.0
- ホームボタンを押すことが Touch ID でのパスワードロック解除と同義 と言っても過言ではないスピードで認識される。素晴らしい進化。
- iPhone 6s / 6s Plus -> ライブフォト
- ある程度アルバムにライブフォトがたまってくると、なくては困る機能であると実感。
- iPhone 6s / 6s Plus -> Siri
- 起動・反応が異常に早くなっている。
- iOS 9 -> メモ帳
- チェックリスト機能は強力。指定時刻に通知を行いたいタスクではない限り、メモ帳のチェックリストで十分。
- iOS 9 -> iCloud Drive
- iCloud Drive がアプリとなって iOS デバイスからデータへのアクセスが可能。他社のクラウドクトレージが必要なくなってきつつあると実感。
- iOS 9 -> hulu アプリ(iPad 版)
- 視聴中から別の作業を行うためホームボタンを押すと、端の方で表示され続ける。非常に便利。
- iOS 9 -> Air Drop
- Air Drop を開いてから、他の Apple デバイスが認識されるまでのタイムラグが激減。ストレスなくデータを受け渡すことができる。
- El Capitan -> Instant Hotspot
- El Capitan -> Split View
- アプリケーションウインドウの3つ並んだボタンのうちの右ボタン(フルスクリーン表示)を長押しで起動。いまのところ全然使ってない。
- El Capitan -> ディスクユーティリティ一新
- UI が一新するものの、パーティションの操作方法に難。今後のアップデートに期待。
- El Capitan -> 日本語入力とユーザー辞書
- 日本語入力が一新。単語ごとに都度変換せず、とりあえず文末まで入力し続ければ、すべてがうまく変換されている。
Instant Hotspot がより機敏に反応し、すぐテザリングが行えるようになった。快適。
最後に
iPhone 6 から iPhone 6s Plus へ機種変更した感想ですが、今回 Plus を選択することで、機種変更する意義を作ってみましたが、その結果確実に iPhone で動画を見る機会が多くなりました。
また、Web ブラウジングに関しても MacBook で調べていたことを、Cloud タブから iPhone でアクセスし閲覧する機会も増えたように思います。
総合的に考えれば、今回の iPhone 6 から iPhone 6s Plus への機種変更による満足度はそれなりに高いですが、それでもやはり iPhone 6s Plus はデカくて重いです。
ここら辺のトレードオフや円安による本体価格の上昇を考慮した場合、iPhone 6 をお持ちの方は、無理をしてまで 6s や 6s Plus へ買い換える必要はないように感じます。
Mac OS X El Capitan に関しては、たまに Finder が落ちる問題がありますが、Yosemite よりキビキビと動き、iOS 9 との相性も抜群によくなっているので、アップデートがまだの方はすぐに乗り換えることをオススメします。
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