C++:C標準ライブラリと主な関数のリスト(6) time.h
C言語の標準ライブラリの中から、日時に関する関数がセットになっているtime.hをまとめました。
INDEX
time.h
時刻を取り扱う関数群。
これらの関数はunixの慣習から世界協定時刻(utc)における1970年1月1日0時0分0秒を基準としている。
time
書式 |
time_t time(time_t *t); |
引数 |
time_t *t(時刻を格納する変数のアドレス) |
戻り値 |
基準時刻からの経過秒数 |
機能 |
現在の時刻を基準時刻からの経過秒数で返す |
補足 |
引数を null で呼び出して戻り値だけを取得できる(環境によっては秒以外の単位を使うこともある) |
clock
書式 |
clock_t clock(void); |
引数 |
なし |
戻り値 |
使用プロセス時間 |
機能 |
プログラムが使用したプロセス時間を返す |
補足 |
clock() / clocks_per_sec とすることで秒単位の値を得られる |
注意 |
マルチスレッド環境では経過時刻と一致しない |
difftime
書式 |
double difftime(time_t t1, time_t t2); |
引数 |
time_t t1(基準時刻からの経過秒数1)/time_t t2(基準時刻からの経過秒数2) |
戻り値 |
2つの経過秒数の差 |
機能 |
時刻の引き算をする(環境によっては秒以外の単位を使うこともある) |
localtime
書式 |
struct tm *localtime(const time_t *t); |
引数 |
const time_t *t(基準時刻からの経過秒数) |
戻り値 |
秒数を国内時刻情報に変換した構造体 |
機能 |
基準時刻からの経過秒数を国内時刻に変換する |
注意 |
戻り値はシステム全体で共有されたメモリ領域なので、別途宣言した構造体にコピーしておくこと |
gmtime
書式 |
struct tm *gmtime(const time_t *t); |
引数 |
const time_t *t(基準時刻からの経過秒数) |
戻り値 |
秒数を国際時刻情報に変換した構造体 |
機能 |
基準時刻からの経過秒数を国際時刻に変換する |
注意 |
戻り値はシステム全体で共有されたメモリ領域なので、別途宣言した構造体にコピーしておくこと |
asctime
書式 |
char *asctime(const struct tm *tm); |
引数 |
const struct tm *tm(時刻を格納した構造体) |
戻り値 |
時刻を変換した文字列の先頭アドレス |
機能 |
時刻を wed feb 17 20:14:04 1988 のような文字列に変換する |
注意 |
戻り値はシステム全体で共有されたメモリ領域なので、別途宣言した構造体にコピーしておくこと |
ctime
書式 |
char *ctime(const time_t *t); |
引数 |
const time_t *t(基準時刻からの経過秒数) |
戻り値 |
時刻を変換した文字列の先頭アドレス |
機能 |
時刻を thu Oct 31 20:35:8 2013 のような文字列に変換する |
注意 |
戻り値はシステム全体で共有されたメモリ領域なので、別途宣言した構造体にコピーしておくこと |
strftime
書式 |
size_t strftime(char *s, size_t smax, const char *fmt, const struct tm *tp); |
引数 |
char *s(文字配列)/size_t smax(文字配列のサイズ)/const char *fmt(時刻書式指定文字列)/const struct tm *tp(時刻を格納した構造体) |
戻り値 |
配列に書き込まれた文字数/失敗した場合は0 |
機能 |
時刻を指定された書式通りに文字列に変換する |
さいごに
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