現地時間10月16日午前10時(日本時間10月17日午前2時)にアップルの発表イベントが開催されました。
発表されたプロダクトは以下の通りとなります。
- Mac OS X Yosemite (Ver.10.10) & iOS 8.1
- iPad Air 2
- iPad mini 3
- iMac Retina 5K
- Mac mini
iOS 8.1 は翌週のリリースですが、そのほかのプロダクトに関してはイベント終了後にリリース・購入可能となっています。
Mac OS X Yosemite & iOS 8.1
10月16日に Mac OS X Yosemite がついにリリースされました。発表された内容は以前から何度もアナウンスされているものでした。
ここでは発表会のプレゼンの中から気になった機能だけをピックアップしてみたいと思います。
Mac OS X Yosemite
- デザイン
- グラフィックがフラットデザインになりました。フォントフェイスも全て新しくなっています。
- iWork
- Keynote,Pages,Numbersが新しくなりました。既存ユーザーであればアップデートは無料です。
- iCloud Drive
- OS X と iOS デバイス間でのデータのやり取りを iCloud Drive で行えるようになりました。この iCloud Drive は Windows でも利用可能なので、これからは Dropbox をはじめとする他社のクラウドストレージが不要となっていくのかもしれません。
- Continuity
- Mac での作業の続きを iPad や iPhone で、iPhone のメッセージを Mac のキーボードで返信する、といった連携がデバイスを意識することなく行えるようになりました。
- Instant Hotspot
- iPhone を持ち歩いていれば MacBook等から iPhone の設定を変更することなく瞬時にネットワークへアクセスすることが出来ます。いままでは都度 iPhone の Wifi でインターネット共有を選択しなければ行けませんでしたのでこれは便利です。
- スクリーン共有
- 他社の画面共有サービスを利用しなくても、会話をしながら Mac の画面を共有できるようになりました。Mac 上でブラウザを開いて情報共有等ができるので助かります。
iOS 8.1
iOS 8.0 登場から1ヶ月程度で iOS 8.1 へのアップデートとなります。この1ヶ月のマイナーアップデートでは、通話不可、Touch ID 利用不可等の致命的なバグにより、アップデートに消極的なiOSデバイスユーザーも多いと思います。
このアップデートは主に Apple Pay の機能の開放を目的としているため、日本のユーザーにとってはバグフィックスが行われ、より信頼性が向上した iOS 8 といった捉え方で問題ないかと思います。
リリースは Apple Pay のサービス開始に合わせ、10月20日(日本は10月21日)となっています。
iPad Air 2
発表当日に Apple 直々に画像流出させてしまった iPad Air ですが、プレゼンテーションの時間、デザイン、性能を見る限り、この iPad Air 2 が今回のイベントの目玉のようです。
前モデルとの違い
- デザイン
- iPhone 6 同様のラウンドフォルムにはなりませんでしたが、本体の厚さが 7.5mm から 6.1mm へと更に薄くなりました。重量も 478g から 437g へと軽量になっています。噂通りゴールドモデルもバリエーションに加わりました。プロモーション映像では、鉛筆を更にレーザーで削ぎ落とした厚さと同等である演出をおこなっています。
- Touch ID
- 以前から噂されていた通り、Touch ID が実装されました。iPhone の Touch ID に慣れてしまうと Touch ID がないはずの iPad のホームボタンでも指紋認証のアクションをとってしまうことがありましたが、今後はこのようなことが解消されますね。
- A8XチップとM8モーションコプロセッサ
- これまで最新の iPad には最新の iPhone の1世代前のプロセッサが搭載されていただのですが、ここに来て iPad Air には最新機種の iPhone 6
と同等の A8系チップ A8X が搭載されました。 - iSightカメラ
- 5メガピクセルから8メガピクセルへアップデートされました。iPad シリーズの中で 8メガピクセルの iSight カメラを実装したのは今回の iPad Air 2 が初です。また、iPhone ではおなじみの連写機能のバーストモード、スローモーション撮影機能も追加されました。
- 価格
- iPhone 6 同様 32GB モデルがなくなりました。32GB を外すことで価格の差別化を行っているのですね。このラインナップでは 16GB モデルにお得感はなく 64GB モデルを選んでしまいそうになります。これこそが Apple の狙いなのでしょう。
-
Wi-Fi モデル 16GB ¥53,800 (税別) 64GB ¥64,800 (税別) 128GB ¥75,800 (税別) Wi-Fi + Cellular モデル 16GB ¥67,800 (税別) 64GB ¥78,800 (税別) 128GB ¥89,800 (税別)
iPad mini 3
iPad Air のプレゼンは長かったのに対し、iPad mini 3 は仕様を紹介するのみでサクっと終わりました。
既存の iPad mini との違いは Touch ID が実装され、ゴールドモデルが新しくエントリーされたのみです。性能に関しては iPad mini 2 と iPad mini 3 は全く同じという残念なアップデートとなりました。
初代 iPad mini も 16GB モデルがエントリーモデルとして生き残りました。
前モデルとの違い
- デザイン
- iPad Air 同様ゴールドモデルが登場したのみで、デザイン自体は薄さ重さにも変化は全くありませんでした。
- Touch ID
- iPad Air 同様 Touch ID が実装されました。
- 価格
-
Wi-Fi モデル 16GB ¥42,800 (税別) 64GB ¥53,800 (税別) 128GB ¥64,800 (税別) Wi-Fi + Cellular モデル 16GB ¥56,800 (税別) 64GB ¥67,800 (税別) 128GB ¥78,800 (税別)
iMac Retina 5K
4K ではなく 5K の Retina ディスプレイを採用しました。CPUやグラフィックチップの性能向上はありますが、外観に関しては変化はありませんでした。価格は iMac にしては高額な価格設定となっています。
特徴
- Retina Display
- 4K を飛び越えて 5K です。プロカメラマンですらこの解像度は持て余すことでしょう。
- CPU と グラフィック
- 3.5GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.9GHz)
- 価格
- ¥258,800 (税別)〜
Mac mini
こちらも iMac Retina とは対照的に、たった20秒程度のスペックの説明のみのプレゼンテーションとなりました。
特徴
- CPU と グラフィック
- 第4世代 1.4GHz、2.6GHz、2.8GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ
- Thunderbolt
- 背面にThunderbolt 端子が2つ追加されています。Mac mini でデュアルディスプレイが可能になりました。
- 価格
- ¥52,800 (税別)〜
まとめ
今回のイベントは先月行われた iPhone 6 の発表ほど大きなインパクトはありませんでした。また、大画面の iPad に関しても今回は見送りとなったようです。
それにしても Touch ID のみのアップデートとなった iPad mini 3 に魅力を感じるユーザーは何人いるのかが気になるところです。現行 iPad mini 2 ユーザーはホッと一安心といったところではないでしょうか。
iMac Retina 5K に関してはカスタマイズすれば 30万円オーバーとなり、Mac Pro と競合する可能性もあるため、セールスに影響が出るかもしれませんね。
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