iPhone App:SmartScope 制作ノート(4)> 再設計〜リリース

前回は、人生初のiPhoneアプリ完成から申請〜リジェクトまでを書きました。

今回はリジェクト後に自分が何を考え、どうやってリリースまで漕ぎつけたかを説明していきたいと思います。

リジェクトからアプリの再設計

はじめに、今だから言えることですが、自分はこのSmartLight(後のSmartScope)がリリース出来ないとは最後まで考えたことがありませんでした(笑)変な自信がある勘違いさんと言われても仕方ないですが、この思考回路はとても重要だと思うので、ここでその理由を書いておきます。

やってはいけないならやらなければいい

App Storeレビューガイドラインには「やってはいけないこと」がいくつも定義されています。普通はやってはいけない事を第三者から指摘されると、「自由を奪われた」と感じるものですが、ここでその考え方を次のように逆転させてみてください。

やってはいけないこと」があらかじめわかっているなら「やってはいけないこと」さえ「やらなければ」リリース出来る。

何だか自己啓発セミナーのような内容になって来ましたが(笑)この精神状態で開発を行えば、例えリジェクトを食らっても次の道が開けてきます。あとはこのサイクルを繰り返しているうちに、自然と不完全だったアプリがリリース出来る状態にまで完成度が上がってしまいます。

この精神状態を前提としてアプリに機能を追加していきます。iPhoneのネイティブアプリ開発の言語であるObjective-Cは、その名の通りオブジェクト指向なので、慣れてしまえば機能の追加はわりと楽に行えるようになります。

機能の追加

ここからはSmartScopeを例に解説していきます。

ガイドラインの規定によりライトアプリ自体がNGですので、アプリの名称とアプリを説明するキーワードを変える必要があります。そのためにはまず、前面に押し出す機能を変更しなくていはいけません。

何とかライトの機能は残したかったので、LED機能の実装に必要なAVFoundationフレームワーク内でできる事をメイン機能にして、LED機能は本来のサブ機能にすることにしました。同じフレームワークなので、かけ離れた機能が混在することもありません。

そこで、一番手っ取り早く思いつくのがカメラでした。

ただ、どうせカメラを実装するのであれば、純正カメラアプリにはない特徴をオマケでつけようと思いました。それがサイレント機能です。SmartScopeという名称もこのとき決定しました。(※AVFoundationによるカメラ機能の実装についてはいくつかパターンがあるので、後日別の記事にて実例を公開したいと思います)

というわけで、初代SmartScopeはなんと「ただの低機能なフツーのカメラアプリ」に成り下がってしまいました(笑)これではさすがにAppleもリジェクトを出さずにいられないのも納得出来ます。

さらに機能の追加

そこで次に考えたのが、カメラ機能をせっかく実装したのだから、カメラ機能を生かしてできる事は何かの洗い出しです。

順当に考えて次に思いつくことといえば、カメラの機能を純正アプリを上回るものに改良していくことですが、多機能なカメラアプリには興味がないため即却下しました。そういった優秀なアプリは既に存在しますし、何より手軽に高品質な写真が撮影できる純正アプリを機能で上回ろうとするのは愚かな行為です。

次に思いついたのがQRコード(※)です。

アプリ開発以前から、既存の無料QRコードアプリを幾つか使っていたのですが、QRコードを読み取るだけで良いわりには、開発者の利権に関わるおせっかいな機能が色々付随していることがストレスとなり、すぐに消してしまっていました。

この経験から、カメラの画面のまま撮影も出来てシームレスにQRコードだけが読み取れれば、それはひとつのユーザーエクスペリエンスではないかと思ったのです。これは即実行です(笑)

QRコードの実装にもそれなりに時間を使ってしまいましたが、これで何とかSmartScopeの原型が完成し、さらにそれでもライト機能はダメとのAppleの洗礼を受けてしまったので、ライト機能を外すことで無事リリースすることが出来ました。

もちろんライト機能をペンディングさせたのは、リリース後にアップデートで実現させることを前提での戦略的な撤退です。

完成、そしてリリース

こうして出来上がったSmartScopeには、幾つものポテンシャルが含まれたアプリとなっています。

カメラの機能を強化することも容易ですし、QRコードの読み取りを実装したことで、バーコードを利用した新しい機能(iPhone同士での情報やアドレス交換等)が提案出来ます。

次に開発するアプリと並行してSmartScopeの機能強化を行えば、自身のスキルアップにもつながるし、買っていただいたユーザーの方々にもメリットとなるはずなので、SmartScopeの開発はこれからも続けていこうと思います。

まとめ

次回は、リリース後に最初からこうするべきだった、という反省点とSmartScopeのセールスの現状を記事にして、シリーズを終了したいと思います。

※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です

App:SmartScope 制作ノート

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